(研修会報告)
テーマ 『広島市域居宅介護支援事業者協議会事例発表会』
日時 平成15年12月15日(月) 13:30〜16:45
場所 広島国際会議場「ヒマワリ」
参加人数 介護支援専門員約220人
研修内容
1. 講演
「自立支援のためのケアマネジメント」
日本ケアマネジメント学会理事
城西国際大学経営情報学部福祉環境情報学科教授 服部万里子氏
2. 事例発表
9事例発表と質疑応答
3. 総評
日本ケアマネジメント学会理事
城西国際大学経営情報学部福祉環境情報学科教授 服部万里子氏
報告事項
 上記要領で実施。上記題のもと、ケアマネジメントの歴史から介護保険4年目となった今、生活全体をみるコミュニティ・ケアマネジメントについてまで服部万里子氏による講演がある。
 事例発表会においては市内8区9名の発表者により様々な事例の発表があったが、4年目ともなるとケアマネジャー本来の役割を改めて考察するものも多く、また、どの事例も所定の時間内でコンパクトにまとめてあり年々進化する広島市域の事例発表会を頼もしくさえ感じた。
 最後の服部万里子氏による総評では一つ一つの事例について丁寧な評があり、参加者よりずいぶん参考になった、という声が数多くあがっていた。
(事例発表会アンケートまとめ) 平成15年12月15日
「広島市域居宅介護支援事業者協議会事例発表会」 13:30〜16:45/広島国際会議場ヒマワリ
問1 本日の研修のテーマはいかがでしたか。(回答数171人)
1 大変よかった 37人(22%) 2 よかった 112人(65%) 
3 ふつう 22人(13%)   4 あまりよくなかった 0人(0%)
5 よくなかった 0人(0%)    
問2 本日の研修の内容はいかがでしたか。(回答数172人)
1 大変参考になった 41人(24%) 2 参考になった 117人(68%)
3 ふつう 14人(8%)   4 あまり参考にならなかった 0人(0%)
5 全く参考にならなかった 0人(0%)    
意見・感想
「自立支援のためのケアマネジメント」についてのお話は、具体的で分かりやすく、大変勉強になり、納得のいく内容でした。
直接、高齢者の方に関わる現場に携わる方からの講義は、状況をよく知っていらっしゃるため、とても理解できるものでした。
講演は、ケアマネジャーに求められるものが大きく、自分の力不足を感じました。
講演は非常に聴きやすく分かりやすかったです。研修テーマもいろいろな事例があり、参考になりましたが、週間予定のスライド等あれば、分かりやすかったかと思いました。
講演や、事例の総評も今後の仕事に生かしていけるもので、とても素晴らしいものでした。
日頃から「在宅での自立支援」について、取り組む方法や手段が分からず苦労をしていましたが、本日の発表やお話を伺い、ヒントを得られたような気がしてとても参考になりました。
利用者が主体にならないと効果が上がらないという事が、実感できました。
今日のお話を伺い、その通りだと思いますし、そうできればと思いますが、実際は一人一人違い、とても苦労することが多々あります。
今日のお話を伺い、「家族の介護限界」を迎えないためにどうすればいいか、再度考えていきたいと思いました。
少し、事例の数が多かったようにも思いました。他の事業所の方も苦難して仕事しておられるという事も分かり、励みになりました。
サービス提供だけがケアマネの仕事だけでなく、自立に向けての支援という方向に、自分たちの居宅も考えています。
自立支援に関わっているスタッフ、本人に伝えていくことからケアマネとして行っていき、具体的に方向性を皆で検討していきたいと思いました。
自立支援に向けてアセスメントを行い、本人・家族の言葉に傾聴し、ケアプランを作成していかなくてはいけないと思いました。地域サービスの活用、将来への見極めの必要性も大切だと感じました。
ケアマネの素質を少しでも高める機会となったと思います。担当者会議やサービス事業者との連携の必要性を再確認できました。
担当者会議の必要性がよく分かりましたが、主治医との会議の時間がとれないことが一番の問題となっています。
担当者会議の重要性、在宅生活を継続していくための参考にできる事例が多かった。
お互いに困難事例を抱えながら、40〜47,8名の担当を持って、頑張っていることが分かり、励みになりました。
偏らない事例(多方面な事例発表)でとても参考になりました。
今回の事例発表を聞いて、同じように苦労されていることが分かり、忙しい業務の中、研修資料を作成されて、素晴らしいと思いました。
発表では、ケアマネジャーとして頑張っておられるんだなぁということが伝わってきました。介護保険でのケアマネの役割と使命は大変で、たくさんする事もありますが、それを一つ一つ解決して、ケアマネの存在感や地位を確立していくしかないと思いました。
事例検討の中で、介護支援専門員はどこまで関わればよいのか、皆さんの活動に関心いたしました。
ケアマネジャーはどこまで関わっていけばよいのか悩んでいましたが、同じ思いをされている方もいるという事が分かり、肩の荷が下りました。
家族がいても迷惑をかけたくないという考えで、高齢で独居の方も増えている中、在宅生活を支えるために担当者会議の必要性を改めて思い、参考になりました。
担当者会議を開くことができずに困っています。会議をすることにより、メリットがたくさんある事を改めて感じました。
様々なプランが導入できる現状、ケアマネジャーの方々との会議の必要性を再認識しました。
本人と、家族の意向に違いがある時、「どこまで本人の自立に向けたマネジメントを家族に理解してもらうか」この事に視点をおいて、家族も介護参加してもらう方向を更に検討する必要があると考えました。
本人の希望を尊重し、在宅生活を支援していく難しさ、それについてどこまで関わっていけばよいのか、改めて感じました。
いろいろな業者機関への問いかけ、様々な人たちと連携をとることの大切さ、よりよいサービスが提供できるなと思いました。
介護保険サービスで補えないインフォーマルサービスを地域で援助していかなければと思いました。支援費制度の上乗せは今後の参考になりました。
支援費制度と、介護保険制度の問題点については、とても勉強になりました。
連絡ノートの活用をしていますが、各事業所との連携をとるために、改めて必要性を感じました。
多大な業務の簡素化により、サービス担当者会議の開催実施が容易になることを望んでいます。
毎日の業務の中で失いがちな事を、研修に参加する度に改めて、ケアマネの業務に対する姿勢を考えさせられます。
困難事例の居宅での生活をどう支えるか、介護者の精神的な支えはどうするか、これから仕事をする上でのテーマになると思います。
もう少し事例を少なくして(1つの事例について、もう少し長い時間をとって頂きたかった)、事例ごとに質問をさせてもらい、アドバイスを伺いたかったです。
事例発表の方法が統一できれば(パワーポイントなど)もう少しインパクトが強くなり、参加している者も分かりやすいかと思いました。
ケアマネジャーの心理的な動き(悩みや迷いなど)正直に表した事例があればいいなと思いました。
自立支援をめざしてケアマネジメントをしていますが、高齢の方ばかりのため、なかなか良くなっていく方が少ないので苦労します。