研修会情報
(研修会報告)
テーマ 『介護保険制度の見直しについて〜利用者本位の制度を目指して〜』
講師 厚生労働省老健局総務課介護保険指導室・振興課併任
特別介護指導官・課長補佐 遠藤征也 氏
日時 平成18年3月16日(木)14:00〜16:15
場所 広島国際会議場「ヒマワリ」
参加人数 540 名
研修内容
当協議会の落久保会長より挨拶
広島市社会局介護保険課より挨拶・説明
介護予防支援業務の概要
予防給付 介護予防ケアマネジメントの流れ
介護保険の住宅改修費や福祉用具購入費の支給申請の変更について
広島市社会局高齢福祉課より挨拶・説明
新予防給付ケアマネジメント業務の居宅介護支援事業所への委託について
新予防給付に関するケアマネジメント業務
圏域別地域包括支援センター一覧の発表
住所別の担当地域包括支援センターについては、広島市のホームページから確認 してほしいとのお願いと、円滑に改正が行われる様協力を依頼する説明があった。
講演「介護保険制度の見直しについて〜利用者本位の制度を目指して〜」

厚生労働省老健局総務課介護保険指導室・振興課併任
特別介護指導官・課長補佐 遠藤征也 氏
本来ならば、解釈通知が発表になっているであろうという時期に合わせて、講演日の打ち合わせをさせて頂きお受けしたが、現状のところ解釈通知の発表が遅れている、との説明が講師からあり、理解を求められた。
また、介護保険という全国統一した制度をベース に、地域事情を勘案し、地域づくりという視点による制度利用が今後は重要であるという趣旨の説明が行われた。

〈要点〉
1. 介護保険制度の見直しについて
・ 人口ピラミッドでみたこれからの日本社会の問題点
2. 介護保険制度の現状
・ 介護保険制度に対する評価
・ 被保険者の推移
・ 介護保険財政の現状
3. 見直しの基本視点
・ 予防重視型システムへの転換
・ 総合的な介護予防システムの確立
・ 介護予防の施策
4. 介護予防マネジメント
・ 介護予防マネジメントの基本的な考え方
・ 介護予防マネジメントによる悪循環のスパイラルからの脱却
5. 新予防給付
・ 新予防給付の内容について
・ 介護予防サービスの報酬
6. 地域支援事業
・ 地域支援事業における介護予防事業について
・ 地域づくりを目指したサービスの展開
・ 地域包括支援センターの機能
・ 小規模多機能や夜間対応型訪問介護のイメージ
7. 介護サービスの質の追求
・ 情報開示の仕組み
・ 事業者規制の強化
・ 介護支援専門員の研修体系について
8. 高齢者ケアに関わる専門職として
・ 拘束による精神・身体・社会的な弊害
9. 事前質問項目に対する返答及び挨拶


(グループワーク研修会アンケートまとめ) 平成18年3月16日(木)
「介護保険制度の見直しについて」 14:00〜16:15/広島国際会議場ヒマワリ
問1 本日の講演の内容はいかがでしたか。(回答数152人)
1 大変よかった 10人(6%)

2 よかった 60人(40%)  3 ふつう 44人(29%)
4 あまりよくなかった 28人(19%)   5 よくなかった 10人(6%)   
意見・抜粋
まだまだ具体的な内容が不明であった。最後の質問に対する回答はより勉強になった。
介護保険の改定について知りたかったが残念です。しかし、介護保険のあり方を再度学ぶことができ、現在の支援のあり方について考える機会がもてました。
少し長かったと思いますが、いつもとは違う感じがする方でした。
以前受けた研修内容と重複した部分もあったがわかりやすかったです。なかなか一度では理解できないし不安です。Q&Aが出れば、また詳しいことがわかるでしょう。ありがとうございました。
最後の質問回答が具体的でよかった。
今まで介護(現場)の方で仕事をしていたので、介護保険について具体的に理解できないまま業務にあたっていました。今日の講演は改正についてもゆっくり話して下さり、少し理解できました。
本日の講師、遠藤先生は、とても理解して下さっていると感じました。これからも時々お話を聞きたいと思います。私達CMの立場はとても弱いものであります。
厚生省が少し身近に感じられる内容だった。現在、改正にむけての研修が毎日行われているが、今日の研修が1番充実した内容だった。これまでの研修はつまらない、参加しても得るものが少なく不安だらけ、あおられるばかりだった。今日のような研修なら貴重な時間をさいてでも参加したい。さすが市域居宅の研修だと思った。
大変心暖まる講演をありがとうございました。内容的に今後ケアマネが目指すものが見えてきたように思います。介護報酬の改正の部分をもう少し時間があればと残念でした。今日の研修を生かし、プライドを持ち、活動していきたいと思います。先生もお身体にお気をつけてご活躍下さいませ。メールアドレスまでありがとうございました。
通知が出ていないことは期待外れだったが、講師の人柄が良くて前向きな気持ちになれた。メルアドの公開はすごいと思う!それに比べて市の説明はあまりにも形だけの気がしてCMへの押しつけだと思った。
もっと改正についての具体的な話が聞けるかと思ったのですが…。
目前にせまる新予防給付の具体的な業務の流れ、支援の方法などすぐに役立つ話を期待していたので残念だった。
介護報酬の具体的な数字や解釈が聞きたかったが、まだという事で仕方ないとは思いますが、現場は走っているという事を考えて、早く決定して頂き講演して頂きたかった。
介護の留意点等は当然理解している内容ですので、それよりは今回の改訂点について時間を取って講義をお願いしたいと思っています。せっかく厚生労働省から来て頂いているので、今後の変更点について詳しくして頂きたいと思います。
制度の見直しについては、今まで何度も研修・説明会へ出席し説明を受けております。この忙しい混乱時期での研修にしては、内容が無意味と思われました。
介護保険制度改正についての具体的な説明を期待していましたが、これについては何も示されたものがなく、明日からの業務に具体的な進展策を考案することができず、非常に残念に思いました。
考え方はよくわかりますが、広島市独自のことをきちんと出してほしかった。全国の統計でなく、市の区の統計を使用し、ケアマネや包括支援事業所数から割り出して、サービス事業者の動向も話してほしかった。今時点でする講義だったのでしょうか?
各地域に合った利用者にとって本当に良いサービスが提供できる様、市町村レベルにおいて柔軟に法律の解釈をすすめて頂きたい。
介護予防重視型システム移行への背景と理論を理解して取り組むことは大変重要とは思いますが、改正が目の前に迫っている今は、何より具体的な改正項目について触れた説明等に多くの時間を割いていただければ、より良かったように思います。
問2 今後参加してみたい研修やテーマ、その他意見
意見交換できる研修。
意欲のでるテーマがいいです。
タイムリーな内容研修を!
最後の質疑応答の所が一番良かった。今後も一番知りたい所を聞いて解答頂ける場が欲しいと思います。
困難事例検討会
最新情報を聞きたい。
包括センターごとの研修
障害者自立支援法について研修お願いします。
医療・年金制度・税制の関連の研修。
個人情報の管理や取扱いの実務と実務の考え方について。FAXの取扱いなど。配慮の有無に個人差があると感じています。
障害者ケアマネジメントに関して。
認知症者へのケアマネジメント。
痴呆症についてのケアマネジメント、アプローチの方法等、研修を受けてみたいと思います。
介護予防プランの立て方について。
介護予防のケアプラン作成について。短時間しかやってないので研修の機会を作って頂きたい。
今回のテーマの研修会を再度開催してもらいたい(制度的に告示が出た時点で早期に)。
先日の慶應の先生の話のような研修を増やして欲しい。研修回数は少なくても、意味のある時間であって欲しい。