(研修会報告)
テーマ 「ケアプラン点検等におけるこれまでの指摘事項について」
「医療保険及び介護保険におけるリハビリテーションの見直し及び連携の強化について」
日時 平成19年3月1日(木)14:00〜16:00
場所 広島国際会議場「ヒマワリ」
講演講師 広島市社会局介護保険課 主査  西田 満 氏
広島市社会局介護保険課 専門員  黒川 妃佐代 氏
参加人数 500名
研修会報告
 広島市市域居宅介護支援事業者協議会 落久保裕之会長の挨拶の後、広島市社会局保険課の古川智之課長から挨拶がありました。
  続いて、広島市社会局保険課主査の西田満氏より「ケアプラン点検等におけるこれまでの指摘事項について」ご講演いただきました。保険者として、ケアプラン点検事業をされた事例を基にわかりやすく、ケアマネジャーとして行うべき介護給付に係るプロセスを教えていただきました。研修に参加し、介護保険制度の理解を深め、適正なケアマネジメントがなされているか自らを振り返る必要があると感じ、また、介護保険の重責を担うものとしての自覚を持ち日々の業務を行う必要があると再確認しました。そして介護報酬の解釈や、Q&A等の資料を参考にしても曖昧な事例がある場合には保険者に問い合わせを行い、正しい理解をした上でケアマネジネントすることが大切であると思いました。
  次に広島市社会局介護保険課専門員の黒川妃佐代氏より「医療保険におけるリハビリテーションの見直し及び連携の強化について」ご講演いただきました。居宅介護支援事業者は利用者の意向、主治医の意見等を踏まえ、リハビリテーションを継続的に行うことが出来るように地域の医療サービスも含めたリハビリテーションの提供体制を把握し、居宅サービス計画を作成する必要があるとのことでした。医療機関と居宅介護支援事業者との連携の確保、介護保険サービスの紹介等、医療保険と介護保険の連携を強化することにより、維持期のリハビリテーションに計画的かつ速やかに移行できるように配慮しケアプランを作成していく必要があるということが分かりました。
(研修会アンケートまとめ)
問1 本日の研修会はいかがでしたか。
1 とても参考になった 84人(43%) 2 参考になった 107人(55%)
3 あまり参考にならなかった 4人(2%)   4 参考にならなかった 0人(0%)
意見・感想
しっかり学べて良かったです。私たち事業所側が介護保険を勝手に解釈しようとしていた所があります。今回私たちの所にも適正化事業がありました。これを受けて、時代は適正化である、適正な介護保険事業にならなくてはいけないと、現在サービスの見直し等行っています。頑張ります。
行政との共通理解ができたように思う。
今日のような研修を定期的に行って欲しい。
文書で示していただいたため大変よく理解できた。今後も文書で示して欲しい。
ケアプランの1連の流れを軌道修正できる機会となった。
予防のことをもう少し詳しく聞きたかった。
もっと早くこのような研修を開いてほしかった。点検事業について詳しく教えていただき今後の参考にしたい。
1人ケアマネジャーで気づかないこともあり、助かりました。
法改正に沿う形で研修をしていただきたい。市や県の説明会ではスピードがはやすぎて利用できない。今回はとてもわかりやすかったです。
日々の業務を振り返り確認する場となり良かったと思います。
具体的な例などを出しながら、わかりやすく説明してくださりためになった。
資料がわかりやすい。必要な情報を提供してもらいありがたかった。
ケアプラン点検を自己、事業所全体でするようになりメリハリのある仕事ができるようになりました。
減算項目や算定対象など、細かい説明をしてもらったことで適切なマネジメントが実施できます。
ケアプラン点検の指摘事項は参考になりました。福祉用具の附属品のみの貸与や訪問介護は利用者の生活に関わることなので、専門員 として知っておかなければならない内容だと思います。
日々の業務の中での注意点の再認識となった。できればもう少し早くして欲しい学習会でした。
市に気軽に電話をといつも言われるが、電話したら対応が悪い。
点検事業に来られる方により、指摘される部分が異なることがあります。前回指摘されないことを、次回の点検で指摘されることがあります。統一してください。
原則はよくわかりましたが、利用者さんは生きた人間なので、市の言われるとおりには言えない。ケアマネジャーとしての悩みはつきません。突き放すことはできないです。日々、自分を削って仕事をしています。
P8のチェック表を同日にするのはできますか?
P8,9にあったチェック表が事業所にもあれば役に立ちそうだと思いました。
もっと具体的な内容かと思いました。研修会はケアマネジャーのあいた、忙しくない時期にしていただければと思います。中旬など。また区ごとに説明会があれば移動時間が短縮できます。
すでに点検事業によって把握している内容である。
P5(2)訪問介護@介護報酬の返還を指摘した事項、これらの内容は認知症の利用者には必要なことだと思っています。健康な人には不要でも認知症の人には自立するために必要だと思う。
質問の時間がほしかった。
時間的に丁度良いと思う。このような研修会であれば参加しやすい。
木曜日の午後は参加しやすい。
問2 今後、参加してみたい研修のテーマや意見
行政との連絡、連携、指導が大切なので、改正、変更の都度、研修してほしい。
アセスメント、モニタリング、利用状況確認表等、書類の簡素化ができるような研修をしていただきたい。
療養通所、認知症、虐待
面接技法、スキルアップ
通所、認知症利用者の対応について
介護予防
訪問介護
困難事例の事例集作成
認知症を在宅で介護しながらどう支援していくのかについて知りたい。
予防プラン作成
居宅療養管理指導について
認知症の進行により、ほぼ全時間帯に見守りを含めた介助が必要な方の在宅介護は極めて難しくなっている。(家族負担が大、ポイント的な介護サービスではまかないきれない)このような困難事例の研修
認知症ケアに対するプラン。医師との連携から始まって家族との話し合いなど、様々な場合の事例を知りたい。
地域ケア
困難ケースの対応事例
事業所、行政との連携方法
介護6法は事業所設置必須を義務づけてほしい。
通所介護等の口腔機能向上について。治療中のもの、定期的に歯科に通院されている者に対しては、加算できないと聞きましたがどうなのでしょうか。歯の治療中であっても、パーキンソン病等で嚥下に対しての機能向上が必要な者であっても加算できないのでしょうか。
住宅改修支給申請の理由書作成についての作業ですが、改修工事の相談から書類作成までの業務について非常に手間がかかります。報酬として算定していただけないのは残念なことです。ご検討をお願いしたいと思います。