(総会・研修会報告)
テーマ 広島市域居宅介護支援事業者協議会平成19年度総会及び
第1回居宅介護支援事業者研修会
「制度改正1年の評価と課題」〜今、介護支援専門員に求められること〜
日時 平成19年6月28日(木)13:45〜16:50
場所 広島国際会議場地下2階「ヒマワリ」
講演講師 厚生労働省老健局振興課課長補佐兼介護支援専門官 遠藤 征也 氏
参加人数 340人
 
■広島市域居宅介護支援事業者協議会は、6月28日(木)広島国際会議場で「広島市域居宅介護支援事業者協議会平成19年度総会・研修会」を開催いたしました。
 平成18年度事業・決算報告、平成19年度事業計画(案)、予算(案)、役員改選、規約改正の協議事項はすべて承認されました。
 19年度事業計画では、「居宅介護支援事業者倫理の徹底」、「ケアマネジメントプロセスの確立支援」、「介護予防ケアマネジメント支援」、広島市及び区組織との協働の充実」を重点取り組み課題とし、予算では、年会費の減額、区勉強会への交付金の継続が行われます。
 役員改選は、会員の互選により落久保会長の再任、副会長に、斉藤成一(再任)八木利彦(再任)川上幸子(新任)が会長の指名により選出され、名越前副会長は顧問に就任されました。

■総会後、引き続き第1回居宅介護支援事業者研修会が行われました。研修会では、厚生労働省老健局振興課課長補佐兼介護支援専門官 遠藤征也氏を講師に招き、「制度改正1年の評価と課題」〜今、介護支援専門員に求められること〜と題して講演いただきました。制度改正後の給付費の動向、日本の将来を見据えた取り巻く状況、介護保険制度の現状、介護予防ケアマネジメントの基本的視点、介護支援専門員と地域包括ケア、介護支援専門員として取り組むべき課題など、制度1年を振り返っての広範囲の講演でこれまでの改正後の状況を解りやすく説明していただきました。講演の中で、急速に伸びる財源の課題では、「財源を尊厳に変える!これが介護保険」という表現には、適正なケアマネジメント、サービスの質の向上があり、また、介護予防ケアマネジメントの考え方では、人間の行動を変容するための信頼関係の重要性や地域包括ケアの確立では、「地域が高齢者を支える〜高齢者が地域を支える」という活力ある社会は地域がキーワードなど支援専門員として、今後に活かせる内容の講演でした。

■高齢者虐待防止・早期発見マニュアルについて、広島市社会局高齢福祉課介護予防担当課長 宮城昌治氏から「高齢者虐待防止・早期発見マニュアル」の紹介およびマニュアルの活用方法の説明がありました。
(アンケートまとめ)
本日の研修会はいかがでしたか。
とても参考になった 29人(26%) 参考になった 73人(65%)
あまり参考にならなかった 10人(9%)   参考ならなかった 0人(0%)
感想・意見
視点を変えてプランを作成していくことが必要だと思いました。信頼関係の構築には多少の時間がかかりますが、人と人とのつながりを大事にしていく。それには、経験や実践を多く積む事が必要だと思いました。専門的な立場とはどういったことかをじっくり話し合うことが大事だと思います。
現在行っている居宅支援業務について、再度考えさせられるお話がたくさんあった。これからの業務に役立てたいと思った。
現在の高齢者の状況など具体的数値でとてもイメージしやすく、自分たちの目標作りの情報となりました。
厚労省は財源がないので、予防の制度を作り抑制していると疑いの目で見ていた。将来を見据えて高齢者が元気でいないと日本の高齢化社会は成り立たないということが理解できました。
とても参考になりました。特に「介護支援専門員が忘れてはならない事!」の(1)、(2)、(3)は質の向上に必要だと思います。
介護保険制度を厚労省がどのように持っていこうとしているのかの一端が垣間見えたような気がします。利用者と制度の中で、狭い視野で振り回されるのではなく、広い視野で介護保険をとらえて行く必要性がわかりました。公共事業(道路など)と福祉が同列で考えられていいのでしょうか。福祉に手厚い制度を作って行きましょう。
自分の介護支援専門員としての振り返りになった。研修は自分を見るいい時間だと思う。私は今年から在宅のケアマネジャーをしていますが、今1年生でここでの研修などが私の基本になります。視野を広く、あらゆる方向から見れる介護支援専門員になりたい、なれるような研修をお願いします。
1年間の全体的な流れが明確になった。良い専門職となれるように日々考えながら行っていきたい。「日々の経験」がとても大切だと再度思いました。
最新の情報を知ることができた。ケアマネジャーに期待されることも多く、やりがいと同時に押しつぶされそうになる日常もあります。日々、学びが大切だと感じた研修でした。
遠藤氏の話はとても勇気づけられた。現実と制度利用のギャップに少なからず悩んでいる者として、頑張りどころをお示しいただいたと思います。今一度、自分たちの専門職としての責任を見直し、行政と連携を図っていきたいと思います。
私ども事業所にとって非常にタイムリーな研修で勉強になりました。
私もそうですが、ケアマネジャーは人好きだと思います。最後まであきらめないでその人のためにプランを立てていきます。遠藤氏は良く理解をしてもらっていて、話を聞いてくださってやる気が出ました。今後も我々の労力がむくわれますようご尽力ください。
講演ではとても分かりやすく、ケアマネジャーに求められていること、現状など詳しく知り得ることができたように思います。日々、対人間での苦労がたえない現状ですが、今後も資質という部分で気持ちを新たに切り換えて、現場に返していければと思います。特殊な仕事で、チームでのケア、関わりにより、人生が変わるなど、責任は重いですが、良い結果が明確に表れるようなアプローチを目指します。
今までの研修と違い元気をもらう研修でした。地域、自治体、保険者への提言がわかってはいても、行動が伴わず、自分も現在の状況に埋もれているだけです。勉強して連携しながら、仕事をしていきたいと思いました。
次々と変わる法律を細かい部分まで含めて理解(解釈)することはとても大変なので、このような機会があるとすごく助かります。
介護支援専門員が認められていく上で成果を示す、声に出すということは大切だと思います。しかし、なかなか枝先の介護支援専門員の意見が上の方まで届くことは難しいと思います。現場は、皆、頑張っていることもわかって欲しいと思います。利用者は大切だと思い、心からの対応をこれからも続けていきます。
介護支援専門員は利用者の権利を擁護し、尊重していく努力を行っているが、様々な利用者、家族もおり、傷つき悩むことも多くあります。介護支援専門員も擁護されなくては続けていくことができないと思う時もあるのですが・・・。利用者、家族などにも勉強(理解)してもらえるように、もっと働きかけをして欲しいと思ったりします。
介護・福祉を民間に投げたデメリットが、昨年の改定で表に出ていていると思う。次の改定で、より利用する側と従事者とのバランスが取れた制度になって欲しいと思います。制度のひずみが何故起きているか、また1つ理解が増えました。
参考になったがやはり厚労省の考え方であるように思えました。言われることは良く分かっていることですし、もっともっと弱者に対する支援が必要だと思います。自治体を含め、皆が楽に暮らせる世の中作りに共に頑張れたら良いと思います。
厚労省が考える理論は保険者も理解しているのか疑問です。行政(保険者)が高齢者をどう支えるのかもっと示して欲しいと思います。地域包括支援センターに任せればいいという姿勢に見えますが、実際、地域包括支援センターの活動は見えません。
自分が介護支援専門員ありながら、“介護支援専門員って何だろう”と思うことがあります。自立支援に結び付けよと言われても、生き甲斐もなくした利用者を前にした時、補完型について走ってやしませんか、と思うのです。それが悪いとは思えない。本当に困っている人がいるのに、追い打ちをかけるような支援(?)どうなのでしょうか。お年寄りは子どもと反対で日に日に悪くなるのは当然です。本当に自立できると思われますか?介護支援専門員もお年寄りのために支えろと言われるほうが楽しくできるような気がします。
介護支援専門員は困っている人を助けるのではなく、利用者と一緒に問題に取り組み、考え、解決していくことに喜びを感じるようになりたい。
地域包括支援センターができ、半年ごとに身体の状況に変化のある方は担当が替わり、サービス利用にも制限が加えられてしまっています。ご本人、ご家族とも混乱を余儀なくされている。そのあたりに対しフォローできる方法等をお聞きしたかったです。実際に迷っておられるのは、高齢者です。「ガンバレば・・・」が課題ではご本人も私たちもつぶれてしまいそうです。
介護従事者の意欲の衰退が現実となっています。雇用形態の変化、人手不足の状態です。これは制度改正1年の評価と課題です。
コムスンの事件を機会に厚労省は制度について改善をすべきである。
高齢者の意識改革によるサービス抑制には限りがあると思います。お金の負担は増すばかりで高齢者の不安はとても大きいものです。「早く死にたい」という声があちらこちらで聞かれる事が残念です。介護支援専門員に求められることの大きさ(介護保険の財政面までも・・・)に戸惑いを感じました。
適正なケアマネジメントをすれば本当に財源を押さえることができるのでしょうか?もう少し現場を見て話してもらいたい。(ボランティアでやっている部分が多い介護支援専門員の仕事を理解してもらいたい)休みもない時あり、賃金は安い。地域包括支援センターは人手不足。
もう少し時間があれば良かった。質問について早口で判りづらかった。
法令遵守のところが時間がなくなり、詳しく勉強することができなかったのが残念である。質問等ももっともっとお答えいただきたかったです。
参加してみたいテーマ
自立支援法について。例えばご利用者さんのご家族に障害(身・心)をもたれる方がおられればケアマネジャーに相談があります。現実、相談の件数も増えています。
生活保護法と介護保険(ケアマネジメント)との関わり
障害、精神、医療等
認知症ケアのサービスのあり方
認知症の研修
在宅緩和ケア
制度の解釈
行政との連携。地域包括支援センターとは連携ができていると思われるが、行政とは難しい。
インフォーマル資源と介護支援専門員の連携
地域の民生委員さんやボランティアさんとの連携の取り方
情報公表について
指定取り消し事業所の具体的な内容等の報告を聞きたい。
プラン作成
困難事例の事例検討
要支援の方への対応事例
アセスメントの質問力。質問の仕方が未熟なので向上させたい。
相談援助技術
年に1回は国からの講演を聞きたいです。現場と制度のつながりを知りたい。
福祉の環境は厳しくなってきている。改正、変革について早く知らせて欲しい。
各区の取り組みを具体的に聞いてみたい。
法令遵守についてもう少し詳しく聞きたい。
居宅中心のテーマが多いが施設に関するテーマもやってほしい。
ケアマネジャーの心の癒しの研修あるいは、モチベーションが上がるような内容の研修
ケアマネジャーの精神的フォロー、モチベーションアップする方法等、元気にケアマネジャーを続けられる何か・・・。
ケアマネジャーのあるべき姿の良い例、悪い例等具体的にお聞きしたい。
スポーツ交流みたいなこと。各区対抗バレーボール大会のような。
開会時間が13:45で参加しやすかった。
月末〜10日までは介護支援専門員は多忙です。それ以外の日程で組んでいただければありがたく思います。