(総会・研修会報告)
「令和3年度総会及び自主研修会」
日時 令和3年7月15日(木)15:00〜17:00
開催方法 オンライン開催
参加者 77名

1.総会
(1) 開会
(2) 落久保会長挨拶
(3) 令和2年度事業報告
(4) 議事
  第1号議案 令和2年度決算について
第2号議案 令和3年度事業計画(案)について
第3号議案 令和3年度予算(案)について
第4号議案 役員改選について
(5) 閉会

2.自主研修会
講演  「令和3年度介護報酬改定Q&A(居宅介護支援)と介護保険最新情報vol.958等について」
講師  厚生労働省 老健局 認知症施策・地域介護推進課 人材研修係長 原 雄亮 氏

令和3年度介護報酬改定に関するQ&AVOL3
契約時の説明について
今回の改訂において、ケアマネジメントの公正中立性の確保を図る観点から、利用者に前6か月間に作成したケアプランにおける、訪問介護、通所介護、地域密着型通所介護、福祉用具貸与(以下、訪問介護等という)の各サービスの利用割合及び前6か月間に作成したケアプランにおける、訪問介護等の各サービスごとの同一事業者によって提供されたものの割合(以下、訪問介護等の割合等)の説明を行うことと定められた。

具体的な説明方法として→重要事項説明書等に記載し、訪問介護等の割合等を把握できる資料を別紙として作成し、居宅介護支援の提供の開始において示すとともに説明することが考えられる。
令和3年4月以前に契約を結んでいる利用者については、できるだけ早い方が良いが、次のケアプランの見直し時に説明を行うことが望ましい。

通院時情報連携加算について
通院時に係る情報連携を促す観点から医師等に利用者の心身の状態や生活環境等の必要な情報提供を行い、医師等から利用者に関する必要な情報提供を受けることとしている。
なお、連携にあたっては、利用者に同席する旨や、同席が診療の遂行に支障がないかどうかを事前に医療機関に確認しておくことが必要である。
※算定にあたっては通院のみで訪問診療は対象にならない。

介護保険最新情報VOL957、VOL958
居宅サービス計画作成依頼(変更届出書)介護予防サービス計画作成依頼(変更)届出書の新しい書式への変更。
居宅サービス計画第1表?第7表の新しい様式への変更。
※新しい様式については4月より必ず運用するものではない。

※居宅サービス計画第1表についてはこれまでの利用者及び家族の生活に対する意向の記載だけでなく課題分析の結果も新たに記載することとなっている。


令和3年度介護報酬改定における文書負担軽減や手続きの効率化による介護現場の業務負担軽減の推進

@利用者への説明・同意等に係る見直し
ケアプランや重要事項説明書等における利用者への説明・同意について以下の見直しを行う。

(ア)書面で説明・同意等を行うものについて、電磁的記録による対応を原則認めることとする。

(イ)利用者の署名・押印について、求めないことが可能であること及びその場合の代替え手段を明示するとともに、様式例から押印欄を削除する。

A員数の記載や変更届出の明確化
運営規定や重要事項説明書に記載する従業員の員数について○○人以上と記載することが可能であること及び運営規定における従業者の職種、員数及び職務の内容について、その変更の届出は年1回で足りることを明確化する。

B記録の保存等に係る見直し
介護サービス事業者における諸記録の保存、交付等について、適切な個人情報の取り扱いを求めた上で、電磁的な対応を原則認めることとし、その範囲を明確化する。また記録の保存期間についても明確化を図る。

C運営規定等の刑事に係る見直し
運営規定等の重要事項について、事業所の掲示だけでなく、閲覧可能な形でファイル等で備え置くこと等を可能とする。

(アンケートまとめ)
1.本日の研修会の内容はいかがでしたか。(回答数77人)
とても参考になった 57人(74.0%) 参考になった 18人(23.4%)
普通 2人(2.6%)   あまり参考にならなかった 0人(0.0%)
参考にならなかった 0人(0.0%)    
意見等(抜粋)
委託連携加算の算定、居宅サービス計画の見直しの要項についてQ&Aを通して説明を受けることにより詳細な内容が理解できました。
ICTについて具体的なソフト名を知ることができ、今後の参考にしていきたい。
QAだけではわかりにくい事を詳しく聞けて、参考になった。
令和3年度報酬改定のQ&A、介護保険最新情報Vol.957、958について、細部にわたり解説していただき、わかりにくかった点が解消できた。介護支援専門員の業務負担等の軽減を通じた環境の整備を図る観点や介護支援専門員を取り巻く環境や業務の変化など議論がされていることを丁寧に解説していただいたことで、今後、より一層専門職として自己研鑽を行っていかなければいけないと気持ちを改めた。
実務の視点での講義内容でしたので、大変満足しています。委託連携加算は積極的に取得できることを学ぶことができました。
改定のこまかい点まで具体的に説明がありわかりやすく参考になりました
講師の原係長が、ケアマネの負担を考えてくださっていることが伝わり、うれしく思いました。改定した内容も分かりやすく、実践的に教えて貰えたので、早速取り組んでいきたいと思います。
原先生の説明は、分かりやすくてよかった。
令和3年度介護報酬改定について、Q&Aを踏まえて説明を受け再確認することができた。居宅サービス計画1表-7表、様式の見直しをしながら記載方法をしっかり理解することができた。
講師の原係長が、ケアマネの実情をよく理解しておられ、人間味を感じました。
人柄もよく、制度も熟知しておられ、原係長の話もわかりやすかったです。
ケアプラン様式の変更について詳しく解説していただきとても参考になりました。
また、加算についても疑問に思っていたことが解決できてとてもよかったです。
改定のポイントについて、改定に至る背景も踏まえて話が聞けたこと理解を深めることができたと感じる。
委託連携加算の要件が理解できた。
Q&Aに関して疑問に思っていた4月からの利用者への割合の説明について、その説明の頻度について居宅内で契約時の1回か都度のプラン変更時かと話しが分かれていたが、1回で良いと言うことが分かり安心できた。O「生活援助中心型の算定理由」についても判断に迷っていたが、やむを得ない事情があり根拠を記載すれば算定できることが分かり知識の幅が広がった。
4月の制度改正について改めて再確認する事で業務上、参考になる内容だった。
Q&A Vol.958の居宅サービス計画書の変更等に関する内容の理解が深まったと感じています。そして、改めて居宅サービス計画書作成に関する基本的な部分を整理することが出来たと思っています。
Q&A方式での回答に一つ一つ丁寧に説明くださったので、とてもわかりやすく拝聴できました。また同時に、居宅サービス計画書1表〜7表の説明では、ケアマネジャーとしての基本的な理念についても再認識することができました。
ケアマネの業務負担軽減のために考え、改定して下さったことがよくわかりました。
またお話しもわかりやすく、勉強になりました。ありがとうございました。
改正についての経緯などが分かり、変更があったところの要点の目的がわかりやすく理解できました。記入をする具体的な書き方がわかり、今後利用者のためのプランをインフォーマルに取り入れて作成していきたいと思います。
業務を行う上で悩みがちな、各種様式の記録方法について、よくわかりました。
改定内容の解釈が常に難しく悩むところですが、とても分かりやすく良かった。
通知が出ているのは知っていたが、なかなか読み込んで理解するのが難しかったので、やっと業務にどう生かすのかのイメージが出来た。
資料の内容について補足説明があることにより、あやふやな理解だった内容が確かなものになった。内容が実務的なもので他にはなかなか受けられないため勉強になった。
原様の説明は親しみやすく聞きやすく良かったです。
2.オンライン形式による研修会はいかがでしたか。(回答数77人)
とても良かった 37人(48.1%) 良かった 37人(48.1%)
普通 3人(3.8%)   あまり良くなかった 0人(0.0%)
良くなかった 0人(0.0%)    
意見等(抜粋)
オンライン形式の方が往来の時間が短縮され、効率的だと感じています。
環境が整っていたら、どこでも研修を受ける事ができるので便利だと思います。
地域的に会場に出向く負担が軽くなり、コロナ禍でもあり、とても有効な研修。
最初に比べて自分自身も少しずつ慣れた部分もあり、最初に比べてトラブルやストレスが少なく参加できました。オンラインと言う形で遠く離れていても、話を聞く事ができるので、今後も参加していきたいと思います。
オンライン研修で事前に資料を送っていただいたことがよかったです。ありがとうございました。
途中でハウリングすることもあったが、映像もよく音声も聞き取れた。
司会、進行もてきぱきしていて、ほぼ時間通り終わり、気持ちよく受講できました。
ありがとうございました。
現地へ行く手間もなく、通信状況も良く聞きやすく良かった。研修前後の時間をしっかり使うことができた。
集中して聴講できるので良い。移動時間の削減にもつながり参加しやすい。定着すればよいと思う。
声と顔が近くて身近に感じました。
東京からのオンラインでの講義ということもあり難しいところもあったかと思います、特に問題はなかったと思います。
会場では聞き漏らすことがあるが、オンライン研修では集中して聞くことが出来て理解しやすかった。
コロナ禍で気を遣わず、移動に時間を取られたりせずに、研修に参加できたことは安心と時間に余裕を持つことができて、充実した研修となりました。
感染症の拡大・予防の意味でオンラインでの研修は安心して参加できます。会場までの行き来の時間を確保する必要がなく、その時間は有効に使えるので、感染症が落ち着いたとしてもオンライン研修は継続してほしいです。
ZOOMでの研修も慣れてきたこともあり、資料をみて確認しながら受けれる事、一人で受ける事で聞き取りもスムーズにできました。
会場で話を聞くよりも、資料も見やすく音声も聞き取りやすいと思いました。
オンラインの研修にも少しずつなじみが出て来て、最初は扱いにアタフタしていたが、落ち着いて操作できるようになった。時間短縮にもつながり(ぎりぎりまで業務ができる)効率的でよいと思う。
何度かオンライン研修を重ねてきて設定もスムーズに行えるようになりました。
研修会場に行き他のケアマネとの交流も良かったですが、業務が多忙な時もあり、研修場所への移動時間の短縮にもなり助かり、参加しやすくなっています。
3.今後、参加してみたい研修のテーマやその他意見等(抜粋)
ケアマネジャーのためのBCP
ACPの進め方について
アンガーマネジメント
リスクマネジメント
虐待や高齢者と障碍者の子供の持つ家族の対応
生活困窮者を対象とした後見人の制度について
後見制度、障害制度
計画書(1)(2)(3)会議録や支援経過の記載方法、展開の仕方
今後の介護保険制度の方向性について
ケアマネのある姿について詳しく教えてほしい
事例検討
介護保険最新情報Vol958,新しい書式を活用したケアプランの実践編
認知症について、精神疾患について。
例を用いたケアプランの立案など実践に即したもの
BCPやLIFE、次回改定にむけて準備していくことなど
困難事例(精神疾患、アルコール性認知症)等々 研修機会あれば参加したい。
今日の研修を参考にプランを生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
とても解りやすい説明であったのでまた、厚生労働省 原様の研修を是非、企画して頂きたいです。
当事業所内で、モニタリング・支援経過の記載方法として、簡潔かつ適切な表現で多様な敬称は不必要で誰もが理解できるように記載をするよう指導しているが、理解してもらえるまで時間を要している。今回のように現場で役立つ具体的な内容を研修で伝えてもらいたい。
ケアマネへのエールをいただき感謝しています。今後も落ち込んだ時にはエールを読んで頑張ります。
居宅介護支援における業務負担等に関する調査研究事業検討委員会一同様より頂いたメッセージに、一言では言い表せない感動を覚えました。今後も、これらのメッセージを励みに頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。